この記事では、「親から相続したけど使っていない….」「急遽引っ越しすることになった…」
など、さまざまな理由で、戸建て物件の売却を考えている人に向けて、戸建て物件の売却の手順や注意点、高く売却するためのポイントなどをわかりやすくご紹介しています!
高値での売却を目指すのであれば、不動産会社選びから始まり、適切な価格設定や販売活動、内覧での応対など、事前に知識を備えて準備をすることで、何も知らないよりははるかに高く売却することができます。
戸建て物件は、土地と一緒に持っているだけで、維持費や税金もかかります。使う予定のない不要な物件や土地は、売ってしまった方が良いことの方が多いです。おすすめの戸建て物件の価格一括査定サービスも紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
目次
戸建て売却のやり方は?全体の流れを知ろう!
まず最初に、戸建て売却のやり方、全体の流れを見ていきましょう。高値売却をするためには、しっかりと目標金額を決めて、計画を立てて始めることが1番の近道です。売却の流れを理解し、スムーズに売却活動ができるように備えましょう。
土地売却の全体の流れ
- 売却期限と目標売却金額を決める
- 不動産の売却方法を決める
- <重要>不動産業者に査定を依頼する
- 不動産業者と契約を結ぶ
- 売却活動(価格・条件交渉)をする
- 買い手と契約・物件の引き渡し
1:売却期限と目標売却金額を決める
戸建ての売却を行う時には、まず適正価格や相場を元に、どのくらいの価格で売りたいか?という「目標売却金額」を決めましょう。後ほど解説しますが、戸建ての売却には思ったより時間がかかります。そのため、どれくらいの期間をかけて売却するかなどの、計画を立てることが大切です。
2:不動産の売却方法を決める
大きく2つあり、不動産会社に買主を見つけてもらう「仲介」か、不動産会社に直接買ってもらう「買取」のどちらかから選びます。ほとんどの場合が仲介ですが、売却期限が迫っている等の理由がある場合は買取を選びましょう。
仲介ならば市場価格での売却ができますが、買取の場合、市場価格の3~4割り程度の価格になることが多いので注意しましょう。また、自分で買主を見つける方法もありますが、自分で何から何までやらなければいけず、トラブルも起きやすいので初めての方にはおすすめはできません。
3:<重要>不動産業者に査定を依頼する
戸建てを売却する場合、売却方法が「仲介」であっても「買取」であっても、ほとんどの人が不動産会社に査定を依頼することになります。その際には、戸建ての不動産価格を一括査定してくれるサービスを利用して、複数の不動産会社へ一括で査定依頼を行いましょう。
不動産会社によって査定基準が異なり、査定額も異なるので、1社だけに査定依頼をしても、その査定額が妥当なものか判断はできません。複数の不動産会社に査定を依頼して、比較することで相場価格がわかり、適正価格での売り出しが可能になります。
4:不動産業者と契約を結ぶ
一言で「契約」と言っても、『一般媒介契約』『専任媒介契約』『専属専任媒介契約』の3種類の契約があります。詳しい内容に関しては割愛しますが、どの契約方法を選ぶかは、ご自身の売却時の状況や、物件の状況を考えて選択します。また、不動産会社を選ぶときは、査定価格だけではなく、売却予定の物件周辺で売却実績があるか、信用できる(なんでも相談できる)担当者か、などをチェックしましょう。
5:売却活動(価格・条件交渉)をする
物件の売り出し価格が決まったら、売却する物件情報の開示を行い、いよいよ売却活動が始まりです。実際に購入希望者(買主)が出てきたら、契約した不動産会社を通じてやりとりをしていきます。希望価格や条件を確認し、不動産会社と話し合い、価格・条件交渉を進めましょう。
6:買い手と契約・物件の引き渡し
買主と価格や条件面で合意が取れたら、売買契約をし、物件を引き渡して終了です。もし保険などの加入していた場合、売却完了しても勝手に来れないので、忘れずに解約するようにしましょう。
戸建て売却をするときの注意点とは?
戸建ての売却は土地を一緒に売却することがほとんどなので、例えばマンションの売却に比べて手続きや確認事項が多いです。また、売却を急いでいたり、売れなくて不安に思っていると、売却価格を大幅に値引きされることもあるので注意が必要です。
戸建て売却をするときの注意点
- ある程度の時間をかけること
- 自分の家の適正価格・相場把握しておくこと
1:ある程度の時間をかけること
戸建て売却を失敗しない、そしてなるべく高値で売るためにも、ある程度の時間をかけることが重要です。戸建てを売却する際の価格や期間は、その物件の立地条件や周辺環境などによって変わります。
そのため、売却までの期間を平均すると、だいたい3ヶ月から11ヶ月となることが多いようです。なかなか売れなくて焦って売り急ぐと、安く売ってしまう傾向にあるのでじっくりと腰を据えて売却活動を行うことが大切です。
2:自分の家の適正価格・相場を把握しておくこと
売却予定の物件の適正価格・相場を把握しておくことは重要です。その価格を参考に「売り出し価格」を決めることで、失敗する可能性は激減し、結果的に1番お得に高値で売却ができるのです。
不動産会社の査定価格を鵜呑みにして、売り出し価格を決め、売買契約が終わった後に「本当はもっと高く売れた…」なんてこともあります。反対に高すぎると、売れ残ってしまい結果的に値下げして売却して損をしてしまうこともあるのです。

戸建て売却をする前にやっておくべきこと
続いて、戸建て売却をする前にやっておくべきことをご紹介します。スムーズに戸建て売却を進めるためにも、家の状態を把握し、事前にできることをやっておきましょう。
▼戸建て売却をする前にやっておくべきこと
- 家の状態を確認しておく
- 境界部分をハッキリしておく
- 必要書類を準備しておく
1:家の状態を確認しておく
短期で確実に高値で売却するためには、家の状態(設備・破損・雨漏りなど)を把握しておくことが大切です。もし不具合がある場合には事前に修繕しておくことをおすすめします。目視でわかる範囲はもちろん、住宅診断サービスなどを利用して調査しておくと、買い手側にも安心感を与えることができます。
2:境界部分をハッキリしておく
戸建ての売却には土地もセットのことが多いです。そのため、隣家との土地の境界線がハッキリしていないとトラブルの原因になったり、売れにくくなることもあります。土地面積によって価格も変動するので、事前にt地の境界を確定しておきましょう。
もし土地の境界線がわかっていない場合、業者に「境界確定測量」を依頼し、土地の情報を確定しておく必要があります。費用の目安は35~45万円程度、期間も2ヵ月近くかかるため、測量が必要な場合は早めに取り掛かりましょう。
3:必要書類を準備しておく
売却時には多くの書類が必要になります。購入時の書類や役所で入手する書類など、探したり集めたりするのに時間がかかります。購入希望者が現れたらスムーズに売却するためにも、事前にどのような書類が必要かを確認して用意しておくとよいでしょう。

戸建て物件を高く売却するためのポイント
せっかく売るのであれば、少しでも高値で売却したいと考えているハズです。ここでは、戸建て物件を高く売るためのポイントをいくつかご紹介します!知っておかないと損をしてしまう可能性もあるので、ぜひチェックしてみてください!
▼戸建て部件を高く売却するためのポイント
- リフォームする?値引きする?
- 内覧前の準備は入念にする
- 売却する時期(タイミング)を選ぶ
1:リフォームする?値引きする?
中古の戸建ての購入を考えている人は「安さ」にメリットを感じて、物件を探している人がほとんでです。そのため、リフォームを行って、その費用を上乗せして販売すると、周辺の類似物件より価格が高くなり、結果的に魅了が減り、売れ残ってしまうこともあります。
そのため、高値で売却するためには、高く売却するためにリフォームを行うことは得策ではありません。だからと言って古くなったバスルームやキッチンだと、購入後のリフォーム費用を考えて値引き交渉されることもあります。
なので、リフォームはその物件の状況により行った方が良いか、しない方がよいかは変わります。そのため、不動産会社と相談しながら決めるとよいでしょう。そして、リフォームを行って売り出すか、リフォームを行わず値引きに応じるかも検討しましょう。


2:内覧前の準備は入念にする
物件の売買活動が進んでいくと、購入希望者が現地案内・物件内覧をすることになります。その時に散らかっていたり、水回りが汚れていたり、タバコやペットの臭いがすると、マイナス評価を受け、値下げ交渉をされることもあります。
部屋の中は広く、明るく、スッキリ見せられるように、売却を機会にモノを減らしましょう。部屋の明るさもめいっぱい明るくし、天気が良ければ日差しも入れましょう。少しでも買主に好印象を持たせられるかが高値売却の鍵です。
3:売却する時期(タイミング)を選ぶ
高値で売るには売却するタイミングも重要です。例えば、4月の新生活に向けて、2月や3月は多くの人が物件を探しているため、需要があり、全体的にも不動産が高く売れる傾向にあります。その他にも、住宅ローンの金利が低い時期や、不動産の税率が下がる時期など、高値で売れる時期はいくつかあるので、チェックしてみましょう!

戸建ての売却事例を紹介!いくらで売れた?
売却事例は「レインズ・マーケット・インフォメーション」や「土地情報総合システム」などで調べることができます。事例を調べる時には、同じ地域にあるよく似た物件を調べることで、おおよその価格を予測できます。
【事例1】築3年の都心部の戸建ての場合
東京都 京浜東北・根岸線 赤羽駅(徒歩15分) 土地:80~100平方メートル 建物:80~100平方メートル 2SLDK 築3年 売却価格:4,300万円 |
都心の築浅物件の売却事例です。駅まで徒歩15分の比較的便利な地域で80平方メートル以上の広さを持つ物件です。そのため、かなりの高額での売却となっています。ただし、所有期間が5年に満たないので、短期譲渡所得となり売却益が出ていると税金の支払いが大きくなる可能性があります。
【事例2】築5年の地方の戸建ての場合
三重県 津市一身田中野 土地:160~180平方メートル 建物:100~120平方メートル 4SLDK 築5年 売却価格:1,500万円 |
地方の戸建ての売却事例です。地域的に土地が広いものが多く、家の間取りも5~7LDK等の大きな物件が多いのが印象的です。築5年での売却価格は都心の物件に比べるととても安く感じられます。