個人を特定されないメリットを活かして
誰にも知られずに不動産を売却したいと思うケースは多々あることでしょう。通常ではできないそんなケースをいくつかの方法と共に紹介します。あなたの大事な資産を匿名で売却する方法を知って、上手に利用してみましょう。
売却に関しては完全に匿名にするとデメリットが多くなります。しかし査定の場合には多くのメリットがあり、検討する段階ではこのような制度を上手に活用したいところです。相場を知っておくと計画が立てやすくなり、不動産の売買がスムーズに行くことが多いからです。
匿名で依頼することのメリット
匿名で不動産の査定を依頼することのメリットをリストにしています。
- 誰にも知られず査定できる
- 営業の電話がかかってこない
- 不動産の売値の相場が把握できる
このようなメリットを詳しく1つずつ解説していきます。どのような具体的なメリットがあるのか落とし込んでみましょう。
誰にも知られずに査定できる
不動産の査定を匿名で行うことで、誰にも知られずに査定ができるメリットがあります。
人によってはいろいろな状況があるでしょうから、誰にも知られることなく、不動産の査定を行えて、自資金計画を立てておくことが可能です。これは大きなメリットで、綿密な計画から次の段階に移ったときや不測の事態が生じたときに自衛をする手段になります。
営業の電話がかかってこない
一部の業者の間では、不動産の査定依頼をすると、家の改築の営業や外壁塗装の営業などがしつこく来るケースがあります。頻繁にDMがポストに届いているのも気持ちが良い訳はありません。不動産の査定依頼をすると大抵は詳細な個人情報を教えないといけなくなり、場合によっては不動産業者の間で、その情報が取り引きされるなどの事態も懸念材料です。
匿名で不動産の査定依頼をすると、個人情報が外に漏れ伝わることなく、そのような営業の電話等を受けることはありません。
不動産の売値の相場が把握できる
買主と売主は対等な立場ですが、買い手のほうが基本情報量が多いです。これは不動産の金額が高いのもあって、周囲のいくつかの物件と比較して検討している買主と、売る対象の不動産しか見ていない売主との立場の差です。
このためこの知識の差によって値段交渉で買い手側に有利に立たれることが良くあります。したがって売る側にも不動産の相場の知識は得ておいて損はありません。むしろ対等に値段交渉に渡り合うためには、積極的に匿名の査定を利用し売主も情報を集めるべきです。
不動産の査定を匿名で依頼する方法
不動産の査定を匿名で依頼する方法を知っておき、利用してみてはいかがでしょうか。大きく分けて3つの方法が存在しますのでそれぞれ詳しいやり方を紹介していきます。
インターネットのポータルサイト
まず1つ目はインターネットのポータルサイトを利用することです。これは同条件の物件などの情報を参考にすることで、大よその持っている不動産の価値を査定できます。情報量も多く、使い勝手が良いのがメリットです。地域や物件タイプを選択することで、その地域に売却に出されている(出された)不動産から大よその金額を検索できます。
ただし、更地やマンションなどはかなり正確な数値が期待できますが、戸建ての場合には建物の値段が含まれているケースがあり、それによって若干の誤差を生じることを理解しておかないといけません。
更地やマンションの場合には、類似されている販売価格を面積で割り、単価を出すことで自分の物件の面積でかけると大よその額が割り出せます。戸建ての場合には築年数と間取りの似ている物件を参考にすると良いです。
匿名査定サイトを利用する
物件情報の入力が可能なら、匿名査定サイトを利用してみましょう。インターネットのポータルサイトよりもより細かく査定額を割り出すことが可能です。もちろん査定の難しい戸建てにも築年数や間取りなどの詳細を入力することでより具体的な査定額を割り出せます。
この査定額が全てでは無いですが、ある程度その物件の価値を解ることができて、情報収集にも長けています。より詳細な情報が欲しいなら匿名査定サイトを利用してみましょう。
一括査定サイトも匿名が可能な場合も
匿名で不動産の価値を知りたいというメリットから、一括査定サイトの一部も匿名でサービスを行ってくれるようなところもあります。入力事項に家族や近所に知られたくないなどの項目があるサイトがあり、ここにチェックを入れることで匿名で査定を行ってくれます。もちろんその一括査定サイトのサービスであるいくつかの不動産業者が査定してくれるというメリットは残ったままです。
すぐに売却に移ることは出来ませんが、不動産の価値を知る1つの方法として認識しておきましょう。ただこのサービスの場合は行っている一括査定サイトと行っていない一括査定サイトがあるので、注意事項等をよく確認して入力、査定を行いたいです。
匿名で査定する際の注意点
匿名で査定するメリットが大きいようですが、もちろん注意しないといけない点もあります。
詳細な査定額は出ない
匿名での査定では、所在地・間取り・築年数などの情報のみで、日当たりの良さやアクセスなど不動産価値を決める詳細までの査定はできません。したがって完璧に正しい査定額を出すことはできません。あくまで参考程度と言う扱いをすると良いでしょう。
不動産の価値を決める条件や売れやすさと言うような判断はやはり実際に不動産業者に査定を依頼しないと解りません。
売却手続きもできない
不動産の売却には不動産業者を利用するほか方法はありません。自分で行う方法もなくは無いですが販路が狭く実践的では無いです。売却のためには不動産業者による実地調査の上での査定が必要です。したがって売却まで匿名で行うことは非常に困難。匿名での査定はあくまでも相場の把握として割り切って利用することをおすすめします。
情報は得ておいて損はありませんし、買主との交渉にも役立つので、査定はしておく方が良いです。
おすすめの一括査定サイト3選
サイト名 | 利用者数 | 対象エリア | 提携会社数 | 同時依頼数 |
イエウール | 1,000万人 | 全国 | 1,700社 | 6件 |
イエイ | 400万人以上 | 全国 | 1,700社以上 | 6件 |
リビンマッチ | 440万人 | 全国 | 1,400社 | 6件 |
イエウール:全国1,700社以上に対応
地方・地域密着型の中小規模不動産業者にも対応しているので、都市部以外に所在しているマンションや一戸建てなどの不動産を売却したい人におすすめです。
利用者数 | 1,000万人 |
対象エリア | 全国 |
提携会社数 | 1,700社 |
同時依頼数 | 6社 |
取引件数 | 非公開 |
顧客満足度 | 98% |
運営会社 | 株式会社Speee (Speee, Inc.) |
サイト内では一戸建てや土地など、物件の種類別に売却手順の説明も掲載されています。しつこい勧誘があったなど、評判の悪い不動産会社は登録から外されているので安心です。
イエイ:お断り代行サービスを提供
大手不動産会社だけでなく、地域に密着した地方に強い不動産会社への査定も一括で依頼できます。
利用者数 | 400万人以上 |
対象エリア | 全国 |
提携会社数 | 1,700社 |
同時依頼数 | 6件 |
取引件数 | 1,000件以上 |
顧客満足度 | 97% |
運営会社 | セカイエ株式会社 |
都心部だけでなく、地方の物件を売却したい人にもおすすめです。また、査定を依頼した不動産会社からの営業連絡を断りたい際に、代わりに断ってくれる「お断り代行」サービスがあるため、営業電話を断りにくい人におすすめです。
なお、依頼先の不動産会社は自分で選べる仕組みとなっています。
リビンマッチ:利用したいサイト第1位
都道府県別に、このサイトに登録している不動産会社の情報をあらかじめ調べることができ、その中から売却査定実績の多い不動産会社を選べることが特徴です。
利用者数 | 440万人 |
対象エリア | 全国 |
提携会社数 | 1,400社 |
同時依頼数 | 6件 |
取引件数 | 14万件(年間) |
顧客満足度 | 98% |
運営会社 | リビン・テクノロジーズ株式会社 |
全国展開しているような大手の不動産業者ではなく、どちらかと言えば地域に密着した中小規模の不動産会社の登録が多いので、相続などによる地方の不動産の売却を考えている人におすすめです。
匿名での不動産査定は可能
匿名での不動産査定は、3つのメリットがあり、方法も非常に単純です。情報を得ておくことで、自分の不動産をより正しい金額で売却を行えます。情報を得ておいて、それから具体的な売却の手順に移れば、不動産業者の選び方や買い手の選び方に大きく有利に働くでしょう。
匿名の不動産査定を上手に活用して、あなたの大事な財産を適正な価格で売ってみるのが賢い方法です。主な方法をいくつか用いて、あなたの不動産の価値を正確に把握するように努めてみましょう。
また、一括査定サイトについて詳しく知りたい・比較したいという場合は下記の記事を参考にしてください。
参考:【2019年最新】不動産一括査定50サイトをジャンル別に比較!